19世紀イタリアの貴族生まれの作曲家
パオリーナ・カペーチェ・ミヌートロのピアノ作品集!
19世紀イタリアの貴族の家系に生まれ、優れたピアニストでもあったパオリーナ・カペチェ・ミヌートロの世界初録音となるピアノ作品集。ミヌートロの人物像は、18世紀から19世紀にかけてのナポリの音楽生活を象徴するもので、歴史家たちは、古くから名高いミヌートロ家の起源と名前について様々な仮説を立ててきました。シュヴァーベン時代以降、ミヌートロ家は絶頂期を迎え、民政、軍事、教会の各分野で最高位の役職に就き、ナポリでは、カプア座とニド座でナポリ公爵家に属し、ナポリ公爵家廃止後は、ナポリ黄金記に登録されるなど、貴族としての地位を確立しました。
パオリーナは、他の若い貴族の女性たちと同様、2人の姉とともに教養教育を受け、音楽の勉強にも熱心で、ピアニストとしての才能を発揮。1822年から1824年にかけて、19歳から21歳の間に、ピアノ曲、ピアノとハープ、ピアノ、ハープ、ナチュラルホルンのための三重奏曲を数曲作曲しており、これらの曲はすべて、ナポリのサン・ピエトロ・ア・マジェッラ音楽院の図書館に写本として保管されています。
本アルバムでは、作品ごとに異なるスタイルの指示を与えたイタリアの巨匠、ジュゼッペ・バルドゥッチの影響を色濃く受けたピアノ作品を集成。ベッリーニ音楽院でオルガンと古鍵盤楽器の教授を務め、ヨーロッパやアメリカ各地の重要なオルガンの国際音楽祭に出演するなど、オルガニスト、ピアニスト、チェンバロ奏者として国際的に活躍するディエゴ・カンニツァーロが、19世紀ナポリの音楽を見事に描いています。(輸入元情報)
【収録情報】
ミヌートロ:
● 『ああ、親愛なる思い出よ』による変奏曲 Op.3
● マエストロ・バルドゥッチの主題による変奏曲 Op.5
● 既知の主題による変奏曲 Op.8
● マエストロ・バルドゥッチの主題による変奏曲 Op.9
● マエストロ・バルドゥッチに捧げたワルツ・コレクションより『ナポリ、1824年』 Op.18
ディエゴ・カンニツァーロ(フォルテピアノ/1820年頃シチリア製)
録音時期:2024年6月4日
録音場所:イタリア、カルタニッセッタ、ベッリーニ音楽院
録音方式:ステレオ(デジタル)